rootユーザーとして、次のコマンドを使用してoracleasmを構成します。

oracleasm configure -i

スクリーンショットに示されているように、プロンプトに回答します。

oracleasm initコマンドを使用して、ASMLibを初期化します。 このコマンドを実行すると、oracleasmモジュールがロードされ、oracleasmファイル・システムがマウントされます。

oracleasm createdisk >コマンドを使用して、各ディスクのASMディスク・ラベルを作成します。

このチュートリアルでは、スクリーンショットのようにDATA1、DATA2、DATA3、DATA4というディスク名を設定します。

oracleasm listdisksコマンドを使用して、ディスクが表示されることを確認します。

次のコマンドを使用して、ディスクがoracleasmファイル・システムにマウントされていることを確認します。

ls -l /dev/oracleasm/disks

oracleというOSユーザー名で、ターミナル・ウィンドウを開きます。 このユーザーが、Grid Infrastructureインストールの所有者となります。 次のコマンドを使用して、ディレクトリをクラスタウェア・ソフトウェアがステージングされている場所に変更します。

cd /stage/clusterware/Disk1

次のコマンドを使用して、インストーラを起動します。

./runInstaller

インストーラの最初の画面で、「Install and Configure Grid Infrastructure for a Standalone Server」を選択します。「Next」をクリックします。

Select Product Languages画面で、対応言語を選択します。 このチュートリアルでは、「」Move Allボタンをクリックして全言語を選択します。 「Next」をクリックします。

CreateASMDiskGroup画面で、以下の手順を実行します。

• RedundancyをExternalに設定します。
• 「ORCL:DATA1」、「ORCL:DATA2」、および「ORCL:DATA3」のディスクを選択します。
• 「Next」をクリックします。

Specify ASM Passwordページで、以下の手順を実行します。

• 「Use same passwords for these accounts」を選択します。
• パスワードを入力します。
• パスワードを確認します。
• 「Next」をクリックします。

Privileged Operating System Groupsページで、各グループをdbaに設定します。

注：これらのグループでは職位の分離はできません。 このチュートリアルでは、データベースのDBAとOracle ASM管理者を同一人物、つまり、すべて同じ権限を持つユーザーとして設定しています。 警告が表示されたら、 「Yes」をクリックします。

Specify Installation Locationページに、データベース・ホームの場所が表示されます。

• Software Locationを/u01/app/grid/product/11.2.0/gridに設定します。
• Oracle Baseを/u01/app/gridに設定します。
• 「Next」をクリックします。

注：Grid Infrastructureは、データベースとは別のホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。

Perform Prerequisite Checksページが表示されます。これで確認は完了です。

RunLevelが失敗することがありますが、 これは問題ありません。 「Ignore All」チェック・ボックスをオンにして、「Next」をクリックします。

Summaryページに、インストール設定が表示されます。 「Finish」をクリックして、インストールを完了します。

Setupページに、インストールの進捗状況が表示されます。

• Execute Configuration scriptsページで、rootユーザーとして構成スクリプトを実行するよう求められます。

• ターミナル・ウィンドウを開きます。
• rootユーザーとして接続します。 スクリーンショットのように、su - rootコマンドを使用してrootユーザーになります。

• /u01/app/grid/product/11.2.0/grid/root.shというスクリプト名を、Execute Configuration scriptsページからターミナル・ウィンドウにコピーして実行します。

• スクリプトが完了したら、Execute Configuration scriptsページの「OK」をクリックします。

Finishページが表示され、"The installation of Oracle Grid Infrastructure for single Server was successful"というメッセージが表示されたら、「Close」をクリックします。

Enterprise Manager Database ControlでASMインスタンスを管理するには、ASMインスタンスをターゲットとして設定する必要があります。 ASMターゲットの設定時には、ASMリスナーにポートを設定する必要があります。 Grid Infrastructureは、ポート1521にデフォルトでリスナーをインストールし、ASMインスタンスがこのリスナーを使用するよう設定します。 このチュートリアルでは、データベースがすでにインストールされており、リスナーがポート1521に設定済みであるため、Grid Infrastructureはリスナーをポート1522に設定して、ASMインスタンスはこのリスナーに登録されます。

ターミナル・ウィンドウで、oracle OSユーザーとして、次のコマンドを使用してEnterprise Manager Database Controlを起動します。 コンソールがすでに実行されている場合は、次のコマンドを実行すると"An instance of Oracle Enterprise Manager 11g Database Control is already running."というメッセージが返されます。

Oracle Enterprise Manager Database Controlのホームページを表示します。 ブラウザを起動して、次のURLを入力します。

ログイン・ページが表示されたら、以下を入力します。

• User：SYS
• Password：<自分のパスワード>
• Connect as：SYSDBA

データベース・インスタンスのホームページが表示されます。Listenerの下の位置にASMターゲットがないことを確認します。

Enterprise Manager Database Controlに、ASMターゲットを構成します。

1. 「Server」タブをクリックします。
2. Serverページで、「Migrate to ASM」をクリックします。

Migrate Database to ASM : ASM Instanceページで、ASMインスタンスをターゲットとして構成します。

• Targetの名前を+ASM.example.comに変更します。
• Oracle HomeをASM Home（/u01/app/grid/product/11.2.0/grid）に変更します。
• SYSパスワードを入力します。
• Portを1522に変更します。
• Host Credentialsセクションで、Usernameにoracleと入力し、パスワードを入力します。
• 「Continue」をクリックします。

Migrate Database To ASM: Migration Optionsページで、「Cancel」をクリックします。

ASMインスタンスのDATAディスクグループにあるtest01.dbfというデータファイルを使用して、tablespaceという名前のテストを作成します。

1. ServerページのStorageセクションで、「Tablespaces」をクリックします。

2. Tablespacesページで、「Create」をクリックします。

3. Create Tablespaceページで、以下の手順を実行します。

• NameにTESTと入力します。
• 「Add」をクリックします。

4. Add Datafileページで、以下の手順を実行します。

• File Nameにtest01.dbfと入力します。
• File Directoryに+DATAと入力します。
• 「Continue」をクリックします。

5. Create Tablespaceページで、「OK」をクリックします。

6. Tablespacesページで、TESTという表領域が作成されたことを確認します。 検索フィールドにTESTと入力して、「Go」をクリックします。

7. 作成された表領域がリストに表示されます。

ターミナル・ウィンドウで、oracle OSユーザーとして、次のコマンドを使用してEnterprise Manager Database Controlを停止し、再起動します。

emctl stop dbconsole

emctl start dbconsole

次のURLを入力して、Enterprise Managerデータベース・インスタンスのホームページを表示します。

https: host01.example.com:1158/em

ASMインスタンスが、ターゲットとしてリストに表示されていることを確認します。

ブラウザを閉じます。

次のコマンドを使用して、Enterprise Manager Database Controlを停止します。

emctl stop dbconsole

実行中のコンポーネントを確認します。 そのためには、pgrep -lf <文字列>コマンドを使用します。

• orclインスタンスのプロセスを表示するには、pgrep -lf orclを使用します。

• +ASMインスタンスのプロセスを表示するには、pgrep -lf ASMを使用します。

• リスナーを表示するには、pgrep -lf tnsを使用します。

次のコマンドを使用して、データベース・インスタンスを停止します。

sqlplus / as sysdba

SQL> shutdown immediate

SQL> exit

次のコマンドを使用して、リスナーを停止します。

lsnrctl stop

ターミナル・ウィンドウで、oracleユーザーとして環境を設定します。. oraenvコマンドを使用して、ASMホームを使用するよう設定し、プロンプトが表示されたら、ORACLE_SID +ASMと入力します。

同じターミナル・ウィンドウで、次のコマンドを使用してASMインスタンスを停止します。

sqlplus / as sysasm

SQL> shutdown immediate

SQL> exit

同じターミナル・ウィンドウで、次のコマンドを使用して、ASMインスタンスに設定されたリスナーを停止します。

lsnrctl stop

標準OBE環境では、dboraサービスを使用してデータベースが自動的に起動します。 独自の環境にこのOBEをダウンロードして構成した場合は、dboraサービスが存在しない場合があります。 rootユーザーとして、次のコマンドを使用してdboraサービスを削除します。

su - root

chkconfig --del dbora

--listオプションを使用して、dboraサービスが構成されているかどうか確認します。

chkconfig --list dbora

これですべてのOracle関連プロセスが停止し、マシンがリブートします。

ターミナル・ウィンドウで、rootユーザーとしてrebootコマンドを実行します。

reboot

マシンに接続し、ログインします。

oracleユーザーとして、Oracle関連プロセスが実行されているか、pgrep -lf コマンドを使用して確認します。

pgrep -lf orcl

pgrep -lf ASM

pgrep -lf tns

crsctlコマンドを使用して、Oracleの再起動時に登録されているコンポーネントが自動的に起動するように設定します。このコマンドは、グリッドのORACLE_HOMEディレクトリ（ASMホームと同じディレクトリ）から実行する必要があります。 これを設定するには、以下のようにoraenvを実行して、ORACLE_SIDを+ASMに設定します。

. oraenv

crsctl enable has

crsctlユーティリティを使用して、Oracle Restartを起動してみます。 ohasdプロセスをすでに実行中のため、起動に失敗します。 これは、Grid Infrastructureをインストールする際のブート時に自動的に再起動されるように構成されています。

crsctl start has

次のコマンドを使用して、Oracle Restart構成からGrid Infrastructureリスナーを削除します。

srvctl remove listener -l LISTENER

Grid Infrastructureリスナーの名前を変更します。 Oracle RestartにGrid Infrastructureリスナーとデータベース・リスナーを登録する場合、デフォルト名のLISTENERは、データベース・リスナーと同じにすることはできません。

/u01/app/grid/product/11.2.0/grid/network/admin/listener.oraにあるGrid Infrastructureリスナーの.oraファイルを編集します。

vi /u01/app/grid/product/11.2.0/grid/network/admin/listener.ora

名前をLISTENERからLISTENERASMに変更します。

ファイルを保存します。

次のコマンドを使用して、Grid InfrastructureリスナーをOracle Restart構成に追加します。

srvctl add listener -l LISTENERASM -p "TCP:1522" -o $ORACLE_HOME

Oracle RestartのASMデータベースを、LISTENERASMに依存するよう再構成します。 次のコマンドを使用します。 現在の構成内容を確認し、構成内の値を使用して修正します。 必ず自分のspfilenameを使用してください。

srvctl config asm

srvctl remove asm

srvctl add asm -l LISTENERASM -p +data/spfile.ora

srvctl config asm

Oracleグリッド・コンポーネント（リスナーとOracle ASM）を起動し、+ASMインスタンスとLISTENERASMが実行中であることを確認します。 +ASMインスタンスとLISTENERASMはOracle Restart内に構成されているため、1つのコマンドで確認できます。

srvctl start asm

pgrep -lf ASM

pgrep -lf tns

Oracleデータベース・コンポーネント（リスナー、データベース・インスタンス、Enterprise Manager Database Control）を起動します。

次のコマンドを実行し、orclインスタンスのORACLE_HOMEを使用するよう環境を変更します。

. oraenv

次のコマンドを使用して、リスナーを起動します。

lsnrctl start LISTENER

次のコマンドを使用して、データベースを起動します。

sqlplus / as sysdba

SQL> startup

SQL> exit

orclデータベース・インスタンスに対してOracle Restartを有効化します。

Manager Database Controlを起動します。

データベースのホームページへ移動します。

High Availabilityセクションで、Oracle Restartの「Disabled」リンクをクリックします。

Specify Host Credentialsページで、Usernameにoracleと入力し、Passwordにoracleと入力します。

Confirmation: Register Databaseページで、実行されるコマンドを確認し、「Continue」をクリックします。

Database Homeページで、Oracle RestartがEnabledと表示されます。

Oracle Restartにデータベース・リスナーを登録します。

Database HomeページのGeneralセクションで、Listenerの名前をクリックします。

 

Listener: Listener_host01.example.comページで、Oracle Restartの「Disabled」リンクをクリックします。

 

Confirmation: Register Listenerページで、次のコマンドが実行されることを確認します。

srvctl add listener -l LISTENER -p TCP:1521 -o /u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1

「Continue」をクリックします。

Processingページが表示され、続いてListener Homeページが表示されます。 これで、Oracle RestartのリスナーがEnabledになりました。

ターミナル・ウィンドウで、oracle OSユーザーとして、次のコマンドを使用してデータベースを起動します。

srvctl start database -d orcl

22.

rootユーザーとして、次のコマンドを使用してマシンをリブートします。

su - root

reboot

次のpgrepコマンドを使用して、自動的に起動されるOracleコンポーネントを確認します。

pgrep -lf tns

pgrep -lf ASM

pgrep -lf orcl

次のコマンドを使用して、Enterprise Manager Database Controlのステータスを確認します。

emctl status dbconsole

Enterprise ManagerデータベースはOracle Restartに搭載されていないため、手動で起動する必要があります。

ASMインスタンスのSPFILEは、そのASMインスタンスがアクティブであればいつでも使用できます。 SPFILEは、ASMインスタンスがアクティブである間、spcopyコマンドを使用してコピーできます。 SPFILEのどのコピーが使用されるかは、spcopyコマンドでは変更できません。 spmoveコマンドを実行すると、ターゲットSPFILEが次のステップで使用できるようにOracle Restart構成が変更され、ソースSPFILEの削除が試行されます。 SPIFLEを移動するには、ASMインスタンスを停止する必要があります。ASMディスクグループを使用するインスタンスについてもすべて停止する必要があります。

次のsrvctlコマンドを使用して、データベースを停止し、続いてASMディスクグループを停止します。

srvctl stop database -d orcl

srvctl stop diskgroup -g DATA

次のコマンドを使用して、ASMインスタンスの構成を確認し、SPFILEの現在の場所を確認します。

srvctl config asm

ASMファイルから、ASMインスタンスのSPFILEを移動します。 デフォルトでは、Grid Infrastructureのインストール時に、ASMインスタンスのSPFILEはASMディスクグループ内に作成されます。 ASMディスクグループからファイル・システムにSPFILEを移動するには、ASMCMDコマンドのspmoveを使用します。 ASMCMDユーティリティでは、ASM環境の設定が必要です。

. oraenv

asmcmd

ASMCMD> spmove +DATA/spfile.ora /u01/app/grid/product/11.2.0/grid/dbs/spfile+ASM.ora

SPFILEを新しい場所で使用するため、ASMインスタンスを停止して再起動します。 ASMCMDコマンドのshutdownとstartupを使用します。

ASMCMD> shutdown

ASMCMD> startup

ASMCMD> mount DATA

spgetコマンドを使用して、Oracle Restartに登録されているSPFILEの場所を取得します。

ASMCMD> spget

ASMCMD> exit

SQL*Plusコマンドを使用して、SPFILEの現在の場所を検索します。 "as SYSASM"でASMインスタンスに接続します。

sqlplus / as SYSASM

SQL> select sys_context('sys_cluster_properties','asm_spfile') from dual;

SQL*Plusコマンドを使用して、SPFILEをASMディスクグループに移動します。

SQL> create SPFILE = '+DATA/spfile.ora' from memory;

新しいSPFILEを使用するため、ASMインスタンスを再起動します。

SQL> shutdown immediate

SQL> startup

SQL> select sys_context('sys_cluster_properties','asm_spfile') from dual;

SQL> exit

次のコマンドを使用して、orclインスタンスを再起動し、ステータスをリストアします。

srvctl start database -d orcl

ターミナル・ウィンドウで、oracleユーザーとして環境をorclインスタンスに設定します。Enterprise Manager Database Controlを停止して、次のコマンドを使用して構成を削除します。

/home/oracle/wkdir/gi_inst/deconfigem.sh

orclデータベース・インスタンスから、Oracle ASMに保存されているオブジェクトを削除します。

/home/oracle/wkdir/gi_inst/rmasmobj.sh

deinstall_gi.shスクリプトを実行して、Oracle Restart構成からデータベースとデータベース・リスナーを削除します。

/home/oracle/wkdir/gi_inst/deinstall_gi.sh

４つのプロンプトが表示されます。

最初のプロンプトには、"Specify all Oracle Restart enabled listeners that are to be de-configured [LISTENERASM]:"と表示されます。 Enterで進みます。

2つ目のプロンプトには、"De-configuring ASM will drop all the diskgroups and it's contents at cleanup time. This will affect all of the databases and ACFS that use this ASM instance(s).
If you want to retain the existing diskgroups or if any of the information detected is incorrect, you can modify by entering 'y'. Do you want to modify above information (y|n) [n]: "と表示されます。Enterで進みます。

3つ目のプロンプトには、 "Do you want to continue (y - yes, n - no)? [n]:"と表示されます。 yと入力します。

4つ目のプロンプトでは、rootユーザーとして1つまたは複数のスクリプトを実行し、削除を完了するよう求められます。 プロンプトが表示されたら、ターミナルを開き、su - rootコマンドを使用してrootユーザーになります。削除スクリプト・ウィンドウからrootウィンドウにコマンドを切り取って貼り付け、実行します。

rootユーザーとして、次のスクリプトを実行します。

su - root

/home/oracle/wkdir/gi_inst/cleanup_root.sh

exit

oracle ユーザーとして、次のコマンドを使用してEnterprise Manager Database Controlを再構成します。

/home/oracle/wkdir/gi_inst/reconfigem.sh